登山の始め方を初心者向けに徹底解説|何から始める?服装・持ち物・山選びまで
「登山を始めてみたいけれど、何から準備すればいいのかわからない」
「登山靴やウェアは最初から全部そろえる必要がある?」
「初心者はどんな山を選べばいいの?」
初めて登山に挑戦するときは、服装・持ち物・山選び・体力・安全面など、わからないことが多くて不安になりやすいものです。
しかし、登山は最初から高価な装備をすべてそろえたり、難しい山に挑戦したりする必要はありません。
まずは初心者でも歩きやすい低山を選び、必要最低限の装備を準備して、無理のないコースから始めればOKです。
この記事では、これから登山を始めたい初心者に向けて、
- 登山は何から始めればいいのか
- 初心者向けの山の選び方
- 最低限必要な服装・持ち物
- 登山を始めるのにかかる費用
- 一人でも登山を始められるのか
- 登山前に覚えておきたい注意点
まで、最初の登山に出かけるまでの流れに沿ってわかりやすく解説します。
「登山に興味はあるけれど、最初の一歩が踏み出せない」という人は、この記事を参考に準備を進めてみてください。
登山初心者は何から始める?まずは7ステップで考えよう
登山を始めるときに、いきなり高価な道具を買いそろえる必要はありません。まずは「どの山を、どのコースで登るのか」を決め、必要なものを逆算して準備するとスムーズです。
登山デビューまでの基本的な流れは次の7ステップです。
- 最初に登る山を決める
- 登山ルートと所要時間を調べる
- 必要最低限の装備をそろえる
- 登山に適した服装を準備する
- 登山アプリや地図を準備する
- 天気と体調を確認する
- 無理のないペースで実際に登る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1|最初に登る山を決める
登山を始めようと思ったら、最初に決めたいのが「どの山に登るか」です。
いきなり有名な山や標高の高い山を目指すのではなく、最初は登山道が整備された初心者向けの山を選びましょう。
目安としては、
- 日帰りできる
- 歩行時間が長すぎない
- 大きな岩場や鎖場が少ない
- 登山者が比較的多い
- 登山口までアクセスしやすい
- エスケープルートや休憩場所を確認しやすい
といった山がおすすめです。
なお、標高が低ければ簡単とは限りません。
標高500m程度でも急登が続いたり、登山道が不明瞭だったりする山があります。一方で、標高1,000mを超えていてもロープウェイなどを利用でき、初心者でも歩きやすいコースもあります。
山の標高だけではなく、歩行時間・距離・累積標高差・登山道の状態まで確認することが大切です。
STEP2|登山ルートと所要時間を調べる
登りたい山が決まったら、次はルートを調べます。
同じ山でも、登山口やルートによって難易度が大きく異なることがあります。
確認しておきたいのは、
- 距離
- コースタイム
- 累積標高差
- 危険箇所
- 分岐
- 山小屋・トイレ
- 水場
- 駐車場・バス停
- 通行止め情報
などです。
特に初心者は、山頂に着く時間だけではなく「何時までに下山するか」まで考えて計画を立てることが重要です。
予定より大幅に遅れた場合は、山頂を目指さず引き返す判断も必要になります。
STEP3|必要最低限の装備をそろえる
登る山が決まったら、必要な装備を準備します。
最初から何十万円もかける必要はありませんが、
- 足元を守る靴
- 雨や風を防ぐレインウェア
- 荷物を安全に運ぶザック
- 水分・食料
- ヘッドライト
- 地図・登山アプリ
など、安全に関係するものは優先して準備しましょう。
詳しい持ち物は後ほど紹介します。
STEP4|登山に適した服装を準備する
登山では、街中よりも気温や天候が変化しやすいため、服装も重要です。
基本となるのがレイヤリング(重ね着)。
暑ければ脱ぐ、寒くなれば着るというように、状況に合わせて調整します。
特に汗をかいたまま休憩すると体が冷えやすいため、普段着と同じ感覚で服を選ばないことが大切です。
STEP5|登山アプリや地図を準備する
初めての山では「こっちで合っているのかな?」と不安になる場面があります。
そこで役立つのが、
- YAMAP
- ヤマレコ
などの登山地図アプリです。
登山前に地図をダウンロードしておけば、電波が届きにくい場所でも現在地を確認できる場合があります。
ただし、スマートフォンだけに完全依存するのは避けましょう。
バッテリー切れや端末トラブルに備え、モバイルバッテリーを持つほか、事前にルートそのものを確認しておくことも大切です。
STEP6|前日に天気と体調を確認する
登山では天候が安全性を大きく左右します。
登山前には必ず、
- 天気予報
- 降水確率
- 気温
- 風
- 雷
- 登山道の最新情報
を確認してください。
「せっかく予定を空けたから」という理由で無理に登る必要はありません。
天候や体調に不安があれば、中止することも立派な登山判断です。
STEP7|無理のないペースで実際に登ってみる
準備ができたら、いよいよ登山です。
初心者は周囲の登山者についていこうとして、最初からペースを上げすぎないようにしましょう。
登山は山頂まで登って終わりではありません。
安全に下山して初めて登山完了です。
「まだ登れそう」と思えるくらいの余裕を残しながら、自分のペースで楽しみましょう。
初心者が最初に登る山の選び方
初心者の山選びで大切なのは、標高の低さだけではありません。歩行時間・標高差・登山道の状態・アクセスなどを総合的に判断して、自分の体力に合ったコースを選ぶことが大切です。
標高だけで難易度を判断しない
「初心者だから標高が低い山なら大丈夫」と考えてしまいがちですが、標高と難易度は別物です。
低山でも、
- 急斜面
- 岩場
- 鎖場
- 崩れやすい道
- 道迷いしやすい分岐
などがある場合があります。
反対に標高が高くても、登山口自体の標高が高く、比較的歩きやすいケースもあります。
そのため、山を選ぶ際は**山頂の標高より「実際にどれくらい登って歩くのか」**を確認しましょう。
最初は2〜4時間程度で歩けるコースがおすすめ
初登山では、自分が山道をどれくらい歩けるかわかりません。
そのため最初から6〜8時間のロングコースを選ぶより、休憩を含めても余裕を持って下山できる短めのコースがおすすめです。
初心者向けの一つの目安として、歩行時間4時間以内、標高差600m程度までのコースが挙げられます。
もちろん体力には個人差があるため、運動習慣がほとんどない場合はさらに短いコースから始めても問題ありません。
登山道が整備されている山を選ぶ
初心者は、登山道や案内標識がわかりやすい山を選びましょう。
ルートが不明瞭な山では、
「登山道だと思って進んでいたら違う道だった」
ということもあります。
初登山では冒険的なルートより、多くの登山者が利用している一般登山道がおすすめです。
人が比較的多い人気の山を選ぶ
登山者が多い山には、
- 登山道がわかりやすい
- 情報を集めやすい
- 何かあったときに人と出会いやすい
というメリットがあります。
もちろん「人がいるから絶対安全」という意味ではありませんが、初めての一座としては、人がほとんど入らない山よりも安心して挑戦しやすいでしょう。
アクセスも確認しておく
意外と見落としやすいのが登山口までのアクセスです。
車なら、
- 駐車場の場所
- 駐車可能台数
- 利用時間
- トイレの有無
公共交通機関なら、
- 最寄り駅
- バスの時刻
- 最終バス
まで確認しておきましょう。
特に下山後のバスを逃すと困る山では、登山時間から逆算して行動することが重要です。
登山初心者が最低限そろえたい持ち物
登山では「使わないかもしれないけれど、必要になったときに持っていないと困るもの」があります。
特にレインウェア・ヘッドライト・水分・地図など、安全に関わる装備は忘れないようにしましょう。
持ち物
重要度
初心者向けポイント
登山靴・トレッキングシューズ
高
登る山に合ったものを選ぶ
ザック
高
日帰りなら20〜30L前後が使いやすい
レインウェア
高
上下セパレートタイプが便利
水・飲み物
高
季節・距離に合わせて余裕を持つ
食事・行動食
高
すぐ食べられるものも用意
スマートフォン
高
地図・連絡・緊急時に使用
登山地図・アプリ
高
出発前にルートを確認
ヘッドライト
高
日帰りでも携帯しておく
モバイルバッテリー
中〜高
GPS使用時の電池切れ対策
救急セット
中〜高
絆創膏など最低限用意
タオル
中
汗拭きなどに使用
ティッシュ
中
多用途で便利
ゴミ袋
中
ゴミ・濡れたものの収納に便利
防寒着
季節による
山頂・休憩時の冷え対策
登山靴・トレッキングシューズ
登山靴は、不整地を安全に歩くための重要な装備です。
普通のスニーカーと比べて、
- グリップ力が高い
- ソールが安定している
- 石や木の根から足を守りやすい
- 防水性を備えたモデルがある
といった特徴があります。
ただし、整備された短時間のハイキングコースなら、必ずしも重い登山靴が必要とは限りません。
自分が登る山の難易度に合わせて選ぶことが重要です。
ザック
日帰り登山では、20〜30L前後を一つの目安にすると使いやすいでしょう。
ただし容量だけでなく、
- 背負ったときに体に合うか
- 肩が痛くならないか
- チェストストラップがあるか
- 荷物を出し入れしやすいか
なども重要です。
大きすぎるザックを買うと荷物を入れすぎてしまうこともあるため、用途に合わせて選びましょう。
レインウェア
山では晴れ予報でも突然雨が降る可能性があります。
レインウェアは単なる雨具ではなく、雨や風から体を守る装備でもあります。
登山用として購入するなら、上下が分かれたセパレートタイプが基本です。
傘だけでは強風時に使いにくく、両手もふさがるため、レインウェアを用意しておきましょう。
水分
登山中は自分が思っている以上に汗をかきます。
必要量は、
- 季節
- 気温
- 距離
- 標高
- 発汗量
によって変わるため、「全員○Lあれば大丈夫」と一律には言えません。
途中に売店や水場があると思い込まず、余裕を持って持参することが大切です。
行動食・昼食
長時間歩く登山ではエネルギー補給も重要です。
おすすめなのは、
- おにぎり
- パン
- 羊羹
- ナッツ
- エネルギーバー
- 飴
- ゼリー飲料
など。
昼食とは別に、歩きながら少量ずつ補給できる「行動食」を用意しておくと便利です。
ヘッドライト
「日帰りだからライトはいらない」と思うかもしれませんが、日帰り登山でもヘッドライトは持っておきたい装備です。
道迷いやケガなどで予定より下山が遅れれば、山の中で暗くなる可能性があります。
スマートフォンのライトでも照らせますが、バッテリーを消費するうえ両手がふさがります。
小型でも構わないので、ヘッドライトをザックに入れておきましょう。
登山初心者の服装は何を着ればいい?
登山では、歩いていると暑くなり、休憩すると一気に寒く感じることがあります。
そこで基本となるのが**レイヤリング(重ね着)**です。
暑ければ脱ぐ、寒ければ着るというように、こまめに調整できる服装にしましょう。
基本は「重ね着」で体温調整する
代表的な考え方は、
ベースレイヤー + ミドルレイヤー + アウター
です。
季節や標高によって、さらに保温着を追加します。
登山では一枚の厚い服を着続けるより、複数のウェアを組み合わせた方が体温を調整しやすくなります。
ベースレイヤー|汗を素早く乾かす
肌に直接触れるインナーです。
重要なのは、汗を処理しやすく乾きやすいこと。
化学繊維やメリノウールなど、登山に適した素材が使われています。
汗をかいた状態で長時間過ごすと、休憩時に体が冷えてしまうため、ベースレイヤーは登山の快適性を大きく左右します。
ミドルレイヤー|体温を調整する
ベースレイヤーの上に着る中間着です。
例えば、
- 薄手フリース
- 吸汗速乾シャツ
- 化繊ジャケット
などがあります。
歩き始めは少し肌寒くても、登っているうちに暑くなることがあります。
汗だくになる前に脱ぐなど、早めに調整することがポイントです。
アウター|雨や風を防ぐ
一番外側に着るのがアウターです。
登山では気温だけでなく「風」も体感温度に大きく影響します。
レインウェアを防風着として利用できるケースもあるため、晴れていてもザックに入れておきましょう。
パンツは動きやすく乾きやすいものを選ぶ
登山では足を大きく上げる場面があります。
そのため、
- ストレッチ性
- 速乾性
- 動きやすさ
のあるパンツがおすすめです。
最初から高価な登山パンツを買わなくても、条件を満たすスポーツウェアなどで代用できる場合もあります。
綿100%の服はできるだけ避ける
登山では綿素材をメインにした服装はおすすめできません。
綿は汗や雨で濡れると乾きにくいためです。
濡れたウェアを着続けると体温を奪われやすくなるので、肌着やTシャツには速乾性の高い素材を選びましょう。
登山の服装ではレイヤリングが基本とされ、速乾性の低い綿素材を避けることも重要とされています。(Yamap)
登山用品は最初から全部そろえる必要はない
登山を始めようと思ってアウトドアショップへ行くと、
「全部そろえたらかなり高い……」
と驚くかもしれません。
しかし、最初から最高級の登山用品を一式そろえる必要はありません。
安全に関わるものから優先しましょう。
優先したいのは靴・レインウェア・ザック
特に優先順位を上げたいのが、
- 登山靴
- レインウェア
- ザック
です。
いずれもサイズ感やフィット感が重要なので、可能であれば実店舗で試着して選ぶのがおすすめです。
YAMAPでも、登山の基本装備として靴・レインウェア・バックパックなどが挙げられています。(YAMAP)
普段使いできるものは代用してもOK
例えば、
- タオル
- 帽子
- サングラス
- モバイルバッテリー
- ゴミ袋
- ティッシュ
など、すでに持っているもので十分な場合もあります。
最初から「登山専用品でなければダメ」と考える必要はありません。
ただし、靴や雨具など、安全性に大きく関わる部分を無理に代用するのは避けましょう。
レンタルを利用する方法もある
「登山が自分に合うかわからない」という人は、レンタルも選択肢です。
特に、
- 登山靴
- ザック
- レインウェア
などをセットでレンタルできるサービスもあります。
数回登って「これからも続けたい」と思ってから、自分専用の道具を購入する方法もあります。
登山を始めるのにいくらかかる?
登山用品は価格帯が広いため、初期費用も人によって大きく変わります。
おおまかな目安としては次のようになります。
装備
価格の目安
登山靴
10,000〜25,000円前後
ザック
8,000〜20,000円前後
レインウェア
10,000〜30,000円前後
ウェア
5,000〜20,000円前後
ヘッドライト
2,000〜8,000円前後
小物類
3,000〜10,000円前後
※価格はブランド・性能・セール時期などによって大きく異なります。
一からそろえれば数万円以上かかることもありますが、普段使っているものを活用したり、必要なものから少しずつ購入したりすれば負担を抑えられます。
安全に関わる装備は価格だけで決めない
費用を抑えることは大切ですが、
「一番安いから」という理由だけで装備を選ぶのはおすすめできません。
特に、
- 靴のフィット感
- レインウェアの性能
- ザックの背負いやすさ
などは実際の登山の快適性や安全性にも関わります。
必要な部分にはきちんとお金をかけ、その他は手持ちのアイテムを活用するのが賢い始め方です。
中古品を利用するときは状態を確認する
フリマアプリなどで登山用品を安く購入できることもあります。
ただし、
- 靴底の劣化
- 防水素材の劣化
- コーティングの剥がれ
- ファスナーの不具合
などは写真だけではわかりにくい場合があります。
特に古い登山靴やレインウェアを購入する場合は注意しましょう。
登山初心者におすすめの登山アプリ
現在の登山では、スマートフォンの登山アプリが非常に便利です。
初心者なら、まずはYAMAPやヤマレコなどから使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
YAMAP
YAMAPでは、
- 登山地図
- GPSによる現在地確認
- コース情報
- 他の登山者の活動記録
などを確認できます。
初めて登る山では、事前に他の登山者の記録を確認しておくと、コースの雰囲気をつかみやすくなります。
ヤマレコ
ヤマレコも多くの登山者が利用しているサービスです。
登山計画やGPS地図など、登山に役立つ機能を利用できます。
どちらが絶対に優れているというより、実際に使ってみて自分が見やすいものを選ぶのがおすすめです。
登山前に地図をダウンロードする
山では携帯電話の電波が入らない場所があります。
そのため、登山口に着いてから準備するのではなく、自宅など通信環境が安定している場所で地図を準備しておきましょう。
スマホだけに頼りすぎない
登山アプリは非常に便利ですが、
- バッテリー切れ
- 落下・破損
- 水濡れ
- 端末の不具合
が起きる可能性もあります。
モバイルバッテリーを携帯し、そもそもの登山ルートや主要な分岐も事前に把握しておきましょう。
登山は一人でも始められる?
結論から言えば、一人で登山を楽しんでいる人はたくさんいます。
ただし、初心者が一人で登山を始める場合は、複数人で登るとき以上に慎重な準備が必要です。
初心者のソロ登山は低山から始める
一人で登るなら、
- 短時間
- 人気がある
- 登山道が明瞭
- 危険箇所が少ない
という条件の山から始めましょう。
最初から人の少ない山や長時間の縦走ルートに挑戦する必要はありません。
家族や知人に予定を伝えておく
一人で登る場合は、
- 登る山
- 利用するルート
- 登山開始予定時間
- 下山予定時間
を家族や知人に伝えておきましょう。
何かあったとき、「そもそもどこへ行ったのかわからない」という状況を避けることが重要です。
登山届を提出する
登山届には、
- 登山者
- 登山ルート
- 日程
などを記載します。
遭難が発生した際の捜索にも役立つため、提出できる山では積極的に利用しましょう。
警察庁も登山届の提出を推奨しており、一部地域では条例によって提出が義務付けられている場合もあります。(警察庁)
不安なら最初は経験者と登る
一人で登るのが不安なら、
- 登山経験のある友人
- 登山サークル
- ガイドツアー
などを利用する方法もあります。
実際に経験者と登ることで、
- 歩くペース
- 休憩の取り方
- 装備の使い方
- 山でのマナー
など、本やネットだけではわかりにくいことを学べます。
登山初心者に体力やトレーニングは必要?
「運動不足だから登山は無理かも」
と思っている人もいるでしょう。
しかし、短時間の低山から始めるのであれば、本格的なトレーニングをしてからでなければ登れないというわけではありません。
自分の体力に合った山から始めることの方が重要です。
普段から歩く習慣をつけよう
もっとも簡単なのはウォーキングです。
例えば、
- 近所を30分歩く
- 一駅分歩く
- エレベーターではなく階段を使う
- 坂道を歩く
だけでも違います。
登山では平坦な道よりも長時間脚を使うため、普段から歩く習慣をつけておくと楽になります。
階段や坂道は登山の練習になる
少し負荷を上げたいなら階段や坂道を活用しましょう。
登山では登りだけではなく、下りでも脚に負担がかかります。
最初からハードなトレーニングをする必要はないので、継続できる範囲で体を動かしてください。
疲れたら早めに休憩する
初心者ほど、
「みんなについていかないと」
と無理をしてしまいがちです。
しかし登山では、自分の体力を使い切らないことが重要。
山頂で体力をゼロにするのではなく、下山する体力まで残しておきましょう。
初心者が登山前に必ず確認したいこと
登山では事前準備が非常に重要です。
出発前には最低でも次の項目を確認しておきましょう。
- 天気予報
- 登山ルート
- 日の入り時刻
- 登山道の最新状況
- 水・食料
- スマホの充電
- 装備
- 自分の体調
天気予報を確認する
山の天気は変化することがあります。
出発前だけではなく、登山中も空の様子を確認しながら行動しましょう。
気象庁も登山前に天気予報を確認し、現地でも天候の急変などを把握しながら行動するよう呼びかけています。(気象庁)
雷や大雨、強風などが予想される場合は、中止や延期も検討してください。
日の入り時刻を確認する
初心者が忘れがちなのが日の入り時刻です。
街中では暗くなっても街灯がありますが、山には照明がない場所がほとんどです。
「17時に下山できるから大丈夫」ではなく、余裕を持って明るいうちに下山できる計画を立てましょう。
登山道の最新情報を確認する
登山道は、
- 大雨
- 台風
- 崩落
- 倒木
- 工事
などで通行できなくなることがあります。
古いブログ記事だけを参考にせず、公式サイト・自治体・山小屋・登山アプリなどで最新情報も確認しましょう。
水分と食料は余裕を持つ
予定より時間がかかる可能性を考えて、水分と食料には少し余裕を持たせます。
特に夏場は水分不足に注意が必要です。
スマートフォンをフル充電する
登山では、
- 地図
- GPS
- カメラ
- 緊急連絡
などでスマートフォンを使います。
登山開始時にはできるだけ充電を満タンにし、長時間の登山ではモバイルバッテリーも準備しましょう。
体調が悪い日は中止する
寝不足、発熱、体調不良などがある日は無理をしないでください。
登山では「登り始めてしまったから」と無理をすると、途中で引き返すことが難しくなる場合があります。
山は逃げません。体調のいい日に改めて挑戦しましょう。
登山初心者がやってはいけないこと
登山初心者は「何をしたらいいか」と同時に、何をしてはいけないのかも知っておきましょう。
天気が悪いのに無理して登る
雨だけでなく、
- 雷
- 強風
- 濃霧
なども登山のリスクになります。
「せっかくここまで来たから」という理由で登らないようにしましょう。
予定より遅れているのに山頂を目指す
登山では「登頂すること」より「安全に帰ること」の方が重要です。
予定時間を大幅に過ぎている場合は、山頂まであと少しでも引き返す判断が必要です。
水や食料をギリギリしか持たない
予定どおりに進まないことも想定しておきましょう。
水や食料に余裕があるだけでも精神的な安心につながります。
登山道から外れる
写真を撮るため、近道をするためなどの理由で登山道から外れるのは危険です。
道迷いだけでなく、滑落や植生へのダメージにもつながります。
基本的には決められた登山道を歩きましょう。
実力以上の山に挑戦する
SNSで見た絶景に憧れて、
「自分も行ってみたい」
と思うこともあるでしょう。
しかし、写真だけではそこまでの難易度はわかりません。
最初は簡単な山から始め、
低山 → 少し長いコース → 標高の高い山
と少しずつステップアップするのがおすすめです。
登山を趣味にすると楽しみ方がどんどん広がる
登山の魅力は山頂からの景色だけではありません。
何度か登るうちに、さまざまな楽しみ方が見つかります。
季節ごとに違う景色を楽しめる
同じ山でも、
- 春の新緑
- 夏の青空
- 秋の紅葉
- 冬の景色
と季節によって雰囲気が変わります。
一度登った山でも、季節を変えて再び訪れる楽しみがあります。
山頂で達成感を味わえる
自分の足で何時間も歩いて山頂に着いたときの達成感は、登山ならではです。
大変だった登りも、山頂から景色を眺めると「登ってよかった」と感じることがあります。
写真や旅行など他の趣味とも相性がいい
登山は、
- 写真
- 旅行
- 温泉
- キャンプ
- アウトドア用品
などとも相性がいい趣味です。
「登山のついでに温泉へ行く」
「絶景を撮影するために山へ行く」
など、自分なりの楽しみ方を見つけられます。
最初から難しい山を目指す必要はありません。
まずは近くの低山を一座登ってみる。
そこから登山の楽しさが広がっていきます。
登山の始め方についてよくある質問
最後に、これから登山を始める人が疑問に感じやすいポイントをまとめます。
登山初心者はスニーカーでも大丈夫?
整備された短時間のハイキングコースであれば、運動靴で歩ける場合もあります。
ただし、本格的な登山道では、
- 滑りやすい
- 足裏が疲れやすい
- 石や木の根から足を守りにくい
といった問題があります。
今後も登山を続ける予定なら、登る山に合ったトレッキングシューズや登山靴を用意するのがおすすめです。
登山初心者は何時間くらい歩けばいい?
初めてなら2〜4時間程度で下山できるコースから始めると挑戦しやすいでしょう。
運動習慣がない人なら、さらに短いコースでも問題ありません。
大切なのは「初心者なら○時間歩くべき」ではなく、自分の体力に余裕を残せることです。
登山は何歳からでも始められる?
年齢だけで登山ができる・できないとは決まりません。
重要なのは、
- 体力
- 持病
- 運動習慣
- 登る山の難易度
です。
体力に不安がある場合は短時間のハイキングから始め、必要に応じて医師にも相談してください。
登山は一人でも大丈夫?
一人でも登山はできます。
ただし初心者は、
- 人気のある低山を選ぶ
- 登山届を出す
- 家族に予定を伝える
- 登山アプリを準備する
- 無理なコースを選ばない
といった対策を徹底しましょう。
不安が強い場合は、最初の数回だけでも経験者と一緒に登ることをおすすめします。
登山用品はどこで買えばいい?
初めて登山靴やザックを購入するなら、アウトドアショップや登山用品店がおすすめです。
専門スタッフに相談でき、実際に試着できるからです。
サイズや使用感がすでにわかっている商品であれば、Amazonや楽天市場などの通販を利用する方法もあります。
初心者でも富士山に登れる?
富士山は初心者でも多く挑戦している山ですが、「初心者向け=簡単な山」という意味ではありません。
標高3,776mまで登るため高山病のリスクがあり、長時間の歩行や低温、強風などへの備えも必要です。
登山経験がまったくないなら、まず近くの低山で、
- 登山靴で長時間歩く
- ザックを背負って登る
- レイヤリングする
- 登山アプリを使う
といった基本を経験してから挑戦すると安心です。
まとめ|登山は低山から少しずつ始めよう
登山を始めるために、最初から完璧な装備や高い体力が必要なわけではありません。
大切なのは、自分の経験と体力に合った山を選び、安全に登って帰ってくることです。
初めて登山に挑戦するなら、
- 初心者向けの山を選ぶ
- 登山ルートと所要時間を調べる
- 必要最低限の装備を準備する
- 動きやすく乾きやすい服装を準備する
- 登山アプリや地図を用意する
- 天気と体調を確認する
- 無理をせず安全第一で登る
という流れで準備してみてください。
最初から高い山に登る必要はありません。
近くの低山を一座登ってみるだけでも、山頂に着いた達成感、自然の中を歩く気持ちよさ、普段見ることのできない景色を楽しめます。
そして「また登りたい」と思ったら、次は少しだけ距離を伸ばしたり、登山用品を買い足したりしながらステップアップしていきましょう。
登山は競争ではありません。
自分のペースで、安全に長く楽しむことが一番大切です。

