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登山用語一覧|初心者が覚えておきたい基本・専門用語をわかりやすく解説

しょや

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登山を始めると、「稜線」「コル」「ガレ場」「トラバース」「ピストンルート」など、普段の生活ではあまり聞かない言葉を目にするようになります。

登山アプリや山のブログ、コース紹介を見ていて、

「この言葉はどういう意味?」
「ガレ場とザレ場は何が違う?」
「ピストン・周回・縦走ってどう違うの?」
「山頂・頂上・ピークは同じ意味?」

と疑問に感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

登山用語には、山の地形を表す言葉だけでなく、登山道の状態、ルート、装備、天候、雪山、安全対策、登山者がよく使う独特な表現まで、さまざまなものがあります。

なかでも「鎖場」「岩稜」「雪渓」「クレバス」「渡渉」「エスケープルート」などは、コースの難易度や危険性を判断するうえでも知っておきたい重要な用語です。

一方で、「下界」「ガスる」「ピークを踏む」といった言葉のように、登山を続けていると自然と耳にする表現もあります。

この記事では、登山初心者にも分かりやすいように、よく使われる登山用語をカテゴリ別に一覧で紹介します。

基本的な言葉から少し専門的な用語まで、意味や使い方、似た言葉との違いもできるだけ分かりやすく解説します。

登山を始める前の予習はもちろん、登山中や山行記録を見ていて分からない言葉が出てきたときに確認できる、登山用語集として活用してください。


目次
  1. 登山用語とは?初心者でも覚える必要はある?
    1. すべての登山用語を覚える必要はない
    2. 安全に関わる用語は初心者でも知っておきたい
    3. コースの難易度を判断しやすくなる
    4. 登山アプリや山行記録も理解しやすくなる
  2. 初心者がまず知っておきたい登山用語
    1. 下界
    2. 頂上
    3. 山頂
    4. ピーク
    5. 標高
    6. 標高差
    7. 累積標高
    8. 登山口
    9. コースタイム
    10. 山行
    11. 尾根
    12. 稜線
    13. コル
    14. ガレ場
    15. ザレ場
    16. トラバース
    17. ピストンルート
    18. 周回ルート
    19. 縦走ルート
    20. 撤退
  3. 山・地形に関する登山用語一覧
    1. 主峰
    2. 前衛峰
    3. 独立峰
    4. 双耳峰
    5. 鞍部(あんぶ)
    6. 谷・谷筋
    7. カール
    8. ルンゼ
    9. 岩稜
    10. 馬の背
    11. 痩せ尾根
    12. キレット
    13. 森林限界
    14. 高山帯
  4. 登山道・足場に関する登山用語一覧
    1. 登山道
    2. 取り付き
    3. 踏み跡
    4. 分岐
    5. 道標
    6. 岩場
    7. 鎖場
    8. 梯子場
    9. 巻き道
    10. 巻く
    11. 渡渉(としょう)
    12. 藪漕ぎ
    13. ケルン
    14. 急登
    15. 激下り
    16. 登り返し
    17. 直登
    18. 核心部
    19. 難所
  5. 雪山・雪に関する登山用語一覧
    1. 雪渓
    2. 残雪
    3. 雪庇
    4. クレバス
    5. ラッセル
    6. ホワイトアウト
    7. アイスバーン
  6. 登山ルートに関する用語一覧
    1. 縦走路
    2. 下山口
    3. アプローチ
    4. ルートファインディング
    5. エスケープルート
    6. エスケープ
    7. バリエーションルート
  7. 登山の行動・歩き方に関する用語一覧
    1. 入山
    2. 下山
    3. 登頂
    4. ピークハント
    5. 山座同定
    6. 停滞
    7. ビバーク
    8. デポ
  8. 登山スタイルに関する用語一覧
    1. 日帰り登山
    2. 小屋泊
    3. テント泊
    4. テン泊
    5. ソロ登山
    6. グループ登山
    7. 縦走登山
    8. 雪山登山
    9. 沢登り
    10. トレッキング
    11. ハイキング
    12. ファストハイク
    13. クライミング
  9. 登山装備・ウェアに関する用語一覧
    1. ギア
    2. ザック
    3. バックパック
    4. トレッキングポール(ストック)
    5. レイヤリング
    6. ベースレイヤー
    7. ミドルレイヤー
    8. アウターレイヤー
    9. ハードシェル
    10. ソフトシェル
    11. レインウェア
    12. ゲイター
    13. アイゼン
    14. チェーンスパイク
    15. ピッケル
    16. ヘルメット
    17. ヘッドライト
    18. シュラフ
    19. マット
    20. クッカー
    21. バーナー
  10. 食事・補給に関する登山用語一覧
    1. 行動食
    2. レーション
    3. 山メシ
    4. 水場
  11. 天候・自然現象に関する登山用語一覧
    1. ガス
    2. ガスる
    3. 雲海
    4. モルゲンロート
    5. アーベントロート
    6. ブロッケン現象
    7. 雷雲
    8. 落雷
  12. 山小屋・宿泊に関する登山用語一覧
    1. 山小屋
    2. 避難小屋
    3. テント場
    4. テン場
    5. キャンプ指定地
    6. 幕営
    7. 登山ポスト
    8. 登山届
    9. 登山計画書
  13. 安全・遭難に関する登山用語一覧
    1. 滑落
    2. 転倒
    3. 落石
    4. 道迷い
    5. 低体温症
    6. 熱中症
    7. 高山病
    8. 脱水
    9. 遭難
    10. 救助要請
    11. タイムリミット
  14. 登山者がよく使う言葉・俗称一覧
    1. 下界に戻る
    2. ピークを踏む
    3. 山頂を踏む
    4. バテる
    5. コースタイムを巻く
  15. 似ていて間違えやすい登山用語の違い
    1. 頂上・山頂・ピークの違い
    2. 尾根と稜線の違い
    3. コルと鞍部の違い
    4. ガレ場とザレ場の違い
    5. ピストンルート・周回ルート・縦走ルートの違い
    6. 登山・ハイキング・トレッキングの違い
    7. 標高差と累積標高の違い
    8. ハードシェルとソフトシェルの違い
  16. 登山用語を五十音順から探す
    1. あ行
    2. か行
    3. さ行
    4. た行
    5. な行
    6. は行
    7. ま行
    8. や行
    9. ら行
    10. わ行
  17. 登山用語に関するよくある質問
    1. 初心者が最初に覚えておくべき登山用語は?
    2. 「山行」はなんと読む?
    3. 山頂・頂上・ピークは何が違う?
    4. 「コル」と「鞍部」は同じ意味?
    5. 「ガスる」とはどういう意味?
    6. 「巻く」とは登山でどういう意味?
    7. ガレ場とザレ場はどちらが危険?
    8. ピストン・周回・縦走はどれが初心者向け?
  18. まとめ|登山用語は実際に山を歩きながら覚えていこう

登山用語とは?初心者でも覚える必要はある?

登山には非常に多くの専門用語があります。

ただし、登山を始めたばかりの段階ですべて暗記する必要はありません。

まずは「稜線」「コースタイム」「鎖場」「ガレ場」「累積標高」など、登山計画や安全性を判断するときによく使われる言葉から少しずつ覚えていくのがおすすめです。

すべての登山用語を覚える必要はない

登山用語のなかには、一般的な日帰り登山ではほとんど使わない専門的な言葉もあります。

最初から何十個、何百個と暗記する必要はありません。

登山アプリやコース紹介を見ていて分からない言葉が出てきたら、その都度調べるだけでも十分です。

実際に山を歩く回数が増えていくと、

「ここが稜線か」

「こういう道がザレ場なのか」

と、実際の景色と用語が結びつくため、自然と覚えられるようになります。

安全に関わる用語は初心者でも知っておきたい

すべてを覚える必要はありませんが、危険箇所や撤退判断に関係する用語は優先的に覚えておきましょう。

たとえば、

  • 鎖場
  • 岩場
  • ガレ場
  • ザレ場
  • 渡渉
  • 雪渓
  • 滑落
  • ホワイトアウト
  • エスケープルート
  • 撤退

などです。

登山ルートの説明に「長い鎖場あり」「ガレ場の下りに注意」と書かれていても、意味が分からなければコースの危険性を正しく判断できません。

コースの難易度を判断しやすくなる

登山用語が分かるようになると、コース紹介を読んだだけでも山の特徴をある程度イメージできます。

たとえば、

「急登を登ったあと岩稜の稜線を通り、ザレ場を下る」

と書いてあれば、

「急な登りがあり、その後は岩の多い尾根を歩き、滑りやすい下りがあるんだな」

と判断できます。

用語を知ることは、単なる登山知識ではなく、自分のレベルに合った山を選ぶためにも役立ちます。

登山アプリや山行記録も理解しやすくなる

YAMAPなどの登山アプリや登山ブログでは、

「CTより早く登れた」

「今日はピストン」

「ここから核心部」

「稜線はガスっていた」

といった登山特有の表現が頻繁に使われます。

基本的な用語を知っていれば、ほかの登山者の記録から得られる情報も格段に増えます。


初心者がまず知っておきたい登山用語

数ある登山用語のなかでも、まず知っておきたい基本的な言葉を紹介します。

下界

山の中や山上に対して、街や平地など普段生活している場所を指す俗な表現です。

「そろそろ下界に戻る」「下界は暑そうだな」などと使われます。

厳密な登山専門用語というより、登山者が日常的に使う言葉と考えると分かりやすいでしょう。

頂上

山などの最も高いところを指す言葉です。

登山では「山頂」とほぼ同じ意味で使われます。

山頂

山の頂にあたる場所です。

「富士山の山頂を目指す」のように使われます。

なお、「山頂」と「頂上」に明確な高さの違いがあるわけではありません。

ピーク

英語の「peak」からきた言葉で、山の頂や高くなっている地点を指します。

山そのものの山頂だけではなく、

「この稜線には3つのピークがある」

のように、ルート上にある複数の高点を指すこともあります。

標高

海面を基準として、その地点がどれくらい高い場所にあるのかを示した数値です。

富士山なら標高3,776mというように表されます。

標高差

ある地点と別の地点との高さの差です。

たとえば標高500mの登山口から標高1,500mの山頂まで登れば、単純な標高差は1,000mです。

累積標高

登山中に登った高さをすべて合計したものです。

途中に下りや登り返しがあるルートでは、登山口と山頂の標高差よりも累積標高が大きくなります。

そのため、登山の体力的な負荷を見るうえで重要な数値です。

登山口

登山道へ入るスタート地点です。

駐車場やバス停の近くにあることも多く、「○○登山口」のような名称が付いています。

コースタイム

登山ルートを歩く際の所要時間の目安です。

休憩時間を含むかどうかなどは地図・サービスによって異なるため、利用する媒体の基準も確認しておきましょう。

山行

「さんこう」と読みます。

山へ行って登山・縦走などの活動をすることや、その一連の行程を指します。

「今回の山行」「日帰り山行」のように使われます。

尾根

山の高い部分が線状につながった地形です。

谷と谷の間にある盛り上がった部分、と考えるとイメージしやすいでしょう。

稜線

山の峰と峰を結ぶ高い部分のラインを指します。

見晴らしのよい稜線歩きは登山の魅力のひとつですが、風や雷などの影響を受けやすい場所でもあります。

コル

山と山、ピークとピークの間にある低くくぼんだ場所です。

日本語では「鞍部(あんぶ)」と呼ばれます。

ガレ場

大小さまざまな石や岩がゴロゴロと積み重なった場所です。

石が動くことがあるため、転倒や落石に注意して歩く必要があります。

ザレ場

砂や細かい石が多く、足元が崩れたり滑ったりしやすい場所です。

特に下りでは滑りやすいため、歩幅を小さくして慎重に歩きます。

トラバース

斜面を真っすぐ登ったり下ったりするのではなく、横方向に横切るように進むことです。

斜面が急な場所では滑落に注意が必要です。

ピストンルート

同じ登山道を使って山頂などへ向かい、帰りも基本的に同じ道を戻るルートです。

道を覚えやすいため、初心者でも計画を立てやすいのが特徴です。

周回ルート

登りと下りで異なる道を使い、最終的にスタート地点付近へ戻ってくるルートです。

同じ景色を往復するピストンと違い、さまざまな景色を楽しめます。

縦走ルート

複数のピークや山をつないで歩くルートです。

長距離になる場合も多く、日帰りだけでなく山小屋泊やテント泊で行われることもあります。

撤退

予定していた山頂や目的地へ進むことをやめ、安全な場所へ戻る判断です。

悪天候・体調不良・時間不足などの場合は、登頂よりも撤退を優先することが安全登山では重要です。


山・地形に関する登山用語一覧

山の形や地形を表す用語を理解すると、地図やコース説明から山の特徴をイメージしやすくなります。

主峰

山群や山域などのなかで、中心的・代表的な峰を指します。

必ずしも単純に最も標高が高い山だけを指すとは限りません。

前衛峰

大きな山や主峰の手前に位置する山や峰を指します。

独立峰

大きな山脈の一部として連なっているのではなく、周囲から独立してそびえているように見える山です。

富士山は代表的な独立峰として知られています。

双耳峰

2つの目立つピークを持ち、離れて見ると耳が2つあるように見える山です。

鞍部(あんぶ)

稜線上でピークとピークの間が低くなっているところです。

「コル」とほぼ同じ意味で使われます。

山と山の間にある低い部分で、古くから山を越える道として利用されてきた場所などを指します。

山頂付近にある、肩のように張り出した地形や比較的なだらかになった部分を指します。

「○○岳の肩」のような地名になっていることもあります。

山間部を流れる小さな川や、その流れに沿った地形です。

谷・谷筋

山と山、尾根と尾根の間にある低くなった地形です。

水が集まりやすく、沢になっている場合もあります。

カール

氷河によって山肌が削られてできた、椀のようなくぼんだ地形です。

「圏谷(けんこく)」とも呼ばれます。

ルンゼ

岩壁や急斜面にある、縦方向にえぐられた溝状の地形です。

落石などの危険がある場所もあります。

岩稜

岩が露出している尾根・稜線です。

一般的な登山道より足場が不安定だったり、高度感があったりすることがあります。

馬の背

両側が切れ落ちた細い尾根など、馬の背中のような形をした地形を指します。

痩せ尾根

幅が非常に狭くなった尾根です。

左右が急斜面や崖になっていることもあり、通過には注意が必要です。

キレット

稜線が大きく深く切れ込んだ場所です。

北アルプスの「大キレット」などが有名です。

森林限界

標高や気候などの条件によって、高木が森林として生育できなくなる境界付近です。

高山帯

森林限界より上など、高山特有の環境が広がる地域を指します。


登山道・足場に関する登山用語一覧

登山道の状態を表す言葉は、コースの難易度や危険性を判断する重要な情報です。

ガレ場は大小の不安定な石が多い場所、ザレ場はより細かな砂や小石が多く滑りやすい場所として区別されます。(山と高原地図Web)

登山道

登山者が山を歩くために利用する道です。

よく整備された道から、踏み跡程度の道まで状態はさまざまです。

取り付き

登山道・岩場・尾根など、実際に登り始める地点を指します。

「○○尾根の取り付き」のように使います。

踏み跡

人が何度も歩いたことで地面に残った道筋です。

正式な登山道とは限らないため、踏み跡だけを頼りに進むのは危険なこともあります。

分岐

登山道が2方向以上に分かれる地点です。

道迷いが起きやすいため、地図や現在位置を確認しましょう。

道標

登山道の方向・山名・距離などを示す標識です。

岩場

岩が多く露出した場所です。

場合によっては手を使って登る必要があります。

鎖場

安全確保や登下降の補助として鎖が設置されている場所です。

鎖があるから絶対に安全という意味ではなく、足場を確認しながら慎重に通過します。

梯子場

急な岩場などに梯子が設置されている場所です。

巻き道

山頂・岩場・難所などを直接通らず、横から迂回する道です。

巻く

山頂や難所などを迂回することです。

「このピークは巻く」のように使います。

渡渉(としょう)

橋を使わず、沢や川などを歩いて渡ることです。

水量によって難易度が大きく変わるため、雨の後などは特に注意しましょう。

藪漕ぎ

笹や低木などが生い茂った場所を、植物をかき分けながら進むことです。

ケルン

石を積み重ねて作られた目印です。

ルートの目印として使われることがありますが、すべての石積みが正式なルートを示しているとは限りません。

急登

傾斜が急な登りです。

登山記録では「山頂まで急登が続く」といった形で使われます。

激下り

非常に急な下りを表す俗な言い方です。

正式な地形用語というより、登山記録などでよく使われる表現です。

登り返し

一度下ったあと、再び登ることです。

縦走では登り返しが何度もあることで、見た目の標高差以上に体力を消耗することがあります。

直登

斜面などを大きく迂回せず、ほぼ直接上方向へ登ることです。

核心部

そのルートのなかで、特に難易度が高かったり注意を必要としたりする場所です。

難所

通過するのが難しい場所の総称です。

岩場・鎖場・渡渉など、難所の種類はルートによって異なります。


雪山・雪に関する登山用語一覧

雪山の用語には、危険に直結するものが数多くあります。

冬山だけでなく、春から夏にかけて高山へ登る場合にも「雪渓」「残雪」などの言葉を目にすることがあります。

雪渓

谷や斜面などに雪が長期間残っている場所です。

夏でも残っている場合があり、雪面での滑落や雪の下が空洞になった場所への踏み抜きなどに注意が必要です。登山用語集でも「夏でも雪が残る谷筋」として解説されています。(山と高原地図Web)

残雪

冬に積もった雪が春や夏になっても残っている状態、またはその雪を指します。

雪庇

稜線などで風によって雪が張り出し、ひさしのようになったものです。

外から見ただけでは地面との境界が分かりにくいことがあります。

クレバス

氷河などにできる深い割れ目です。

日本の一般的な夏山登山で頻繁に遭遇するものではありませんが、雪氷環境を扱う登山用語として覚えておくとよいでしょう。

ラッセル

深い雪をかき分けながら道を作って進むことです。

先頭を交代しながら進むこともあります。

ホワイトアウト

雪や雲、霧などによって周囲が真っ白になり、地面と空の境界や進行方向などが分からなくなる状態です。

アイスバーン

雪や水分などが凍結して硬い氷状になった場所です。

非常に滑りやすいため注意が必要です。


登山ルートに関する用語一覧

登山計画を立てるときは、距離だけでなくどのようなルート形式なのかも確認しておきましょう。

実際の登山記録やコース紹介でも「ピストン」「周回」「縦走」といった表現は広く使用されています。(YAMAP / ヤマップ)

縦走路

複数のピークや山をつないで歩くための登山道です。

下山口

登山を終えて山から下りる地点です。

縦走では登山口と下山口が異なることもあります。

アプローチ

登山口や実際の登り始める場所まで移動する区間・行程を指します。

ルートファインディング

地形・地図・目印などを見ながら、自分で進むべきルートを判断することです。

エスケープルート

予定していたルートを最後まで進むことが難しくなった場合に、途中から安全な場所へ下山・退避するためのルートです。

エスケープ

予定していたルートから離れ、安全な場所へ退避することを指す場合があります。

バリエーションルート

一般登山道とは異なり、整備や標識が十分ではないなど、より高い技術・ルート判断能力を必要とするルートを指します。

一般登山とは難易度が大きく異なることがあります。


登山の行動・歩き方に関する用語一覧

入山

山に入って登山などの活動を始めることです。

下山

山から下りることです。

山頂から下り始めた段階だけでなく、登山を終えて山を離れる意味でも使われます。

登頂

山頂に到達することです。

ピークハント

山頂・ピークへの到達を主目的として登ることです。

山座同定

山頂や展望地などから見えている山が、何という山なのかを地図などと照らし合わせて特定することです。

停滞

悪天候などによって予定していた行動を行わず、山小屋やテントなどでその場に留まることです。

ビバーク

予定外の場所で夜を明かすことを指します。

緊急時に最小限の装備で夜を越すようなケースで使われることがあります。

デポ

荷物などを一時的に置いておき、あとで回収することです。


登山スタイルに関する用語一覧

日帰り登山

宿泊せず、その日のうちに登山開始地点などへ戻る登山スタイルです。

小屋泊

山小屋に宿泊しながら登山するスタイルです。

テント泊

自分でテントを持って山へ入り、指定されたテント場などで宿泊する登山スタイルです。

テン泊

「テント泊」を略した表現です。

ソロ登山

1人で行う登山です。

自分のペースで歩ける一方、トラブル発生時も基本的には自分で対応する必要があります。

グループ登山

複数人で行う登山です。

縦走登山

複数の山やピークを連続して歩く登山スタイルです。

雪山登山

積雪期の山を登る登山です。

一般的な無雪期登山とは必要な装備・知識・技術が大きく異なることがあります。

沢登り

沢や滝などを利用しながら山を登る登山スタイルです。

一般登山とは異なる専門技術が必要になることがあります。

トレッキング

山や自然の中を歩く活動を広く指す言葉です。

ハイキング

自然の中を比較的気軽に歩いて楽しむ活動を指します。

ファストハイク

軽量な装備などを活用しながら、一般的な登山より速いペースで長距離を歩くスタイルです。

クライミング

岩壁や岩場などを登る活動です。

一般登山より専門的な技術や装備が求められる場合があります。


登山装備・ウェアに関する用語一覧

登山用品を調べていると、「レイヤリング」「ハードシェル」「ゲイター」などの専門用語も多く登場します。

ギア

登山で使用する道具・装備の総称として使われる言葉です。

ザック

登山で使用するバックパックを指します。

「リュック」「バックパック」と似た意味ですが、登山では「ザック」という呼び方がよく使われます。

バックパック

背負って使用するバッグのことです。

登山用では容量や背負いやすさ、耐久性などを考えて選びます。

トレッキングポール(ストック)

歩行時のバランスを補助する棒状の登山道具です。

登山では「ストック」と呼ばれることもあります。

特に下りで脚への負担を軽減したり、不安定な場所でバランスを取りやすくしたりする目的で使用されます。

レイヤリング

複数のウェアを重ね着し、気温や運動量に合わせて脱ぎ着する考え方です。

登山では汗冷えや低体温を防ぐためにも重要です。

ベースレイヤー

肌に近い位置に着るウェアです。

汗を吸い上げて乾かし、肌をできるだけドライに保つ役割があります。

ミドルレイヤー

ベースレイヤーとアウターの間に着る中間着です。

フリースや中綿ウェアなどが代表的です。

アウターレイヤー

雨・風・雪などから身体を守るため、最も外側に着るウェアです。

ハードシェル

防水性・防風性などを重視したシェルウェアです。

雨・雪・強風など厳しい環境で身体を守る役割があります。

ソフトシェル

伸縮性や通気性、動きやすさなどを重視したシェルです。

ハードシェルほど完全な防水性を重視していない製品も多く、行動着として使われます。

レインウェア

雨から身体を守る防水ウェアです。

山では天候が急変することもあるため、重要な装備のひとつです。

ゲイター

登山靴とパンツの隙間を覆う装備です。

泥・砂・小石・雪などが靴の中へ入るのを防ぎます。

アイゼン

登山靴に装着する金属製の爪を持つ滑り止めです。

雪や氷上で使用します。

チェーンスパイク

靴底にチェーンと小さな爪を装着する滑り止めです。

アイゼンとは用途や対応できる状況が異なるため、山の状態に合った装備を選ぶ必要があります。

ピッケル

雪山で使用する道具で、雪面でのバランス保持や滑落停止などに利用されます。

ヘルメット

落石や転倒などによる頭部への衝撃を軽減する装備です。

岩稜・鎖場などで推奨されることがあります。

ヘッドライト

頭部に装着して使用するライトです。

予定より下山が遅れた場合などにも備えられるため、日帰り登山でも携行しておきたい装備です。

シュラフ

寝袋のことです。

テント泊や一部の山小屋泊などで使用します。

マット

テント泊などでシュラフの下に敷くマットです。

地面の凹凸だけでなく、地面から伝わる冷気を防ぐ役割もあります。

クッカー

山で調理するときに使う鍋や調理器具です。

バーナー

ガスなどの燃料を使用して火を起こし、調理や湯沸かしをする道具です。


食事・補給に関する登山用語一覧

行動食

登山中にエネルギーを補給するための食べ物です。

休憩時だけでなく、短時間で手軽に食べられるものがよく選ばれます。

レーション

行動中やアウトドアで携行する食料を指す言葉として使われます。

山メシ

山で食べる食事の俗な呼び方です。

簡単なカップ麺から本格的な山料理まで幅広く含まれます。

水場

登山中に水を確保できる場所です。

ただし、水場だから必ず飲用できる、水が必ず出ているという意味ではありません。

事前に最新情報を確認しましょう。


天候・自然現象に関する登山用語一覧

ガス

登山では、山を覆う霧や雲などによって視界が悪くなっている状態を「ガス」と表現することがあります。

ガスる

山がガスに覆われる、視界が悪くなることを表す俗な言い方です。

「山頂に着いたらガスった」のように使います。

雲海

山から見下ろしたとき、雲が海のように一面に広がって見える現象です。

モルゲンロート

朝日によって山肌が赤く染まって見える現象です。

アーベントロート

夕日に照らされ、山肌などが赤く染まる現象です。

ブロッケン現象

太陽を背にしたとき、霧や雲に自分の影が映り、その周囲に虹色の光の輪が見えることがある現象です。

雷雲

雷を発生させる発達した雲です。

登山中、特に遮るものの少ない稜線では雷に十分注意する必要があります。

落雷

雷が地面や物体などへ放電することです。

雷の危険がある場合は、早めに安全な場所へ移動する判断が重要です。


山小屋・宿泊に関する登山用語一覧

山小屋

登山者の宿泊・休憩などに利用される山中の施設です。

営業期間や予約方法、設備などは山小屋によって異なります。

避難小屋

悪天候や緊急時などに避難するため設けられている小屋です。

一般的な宿泊営業を行う山小屋とは設備や利用方法が異なる場合があります。

テント場

登山者がテントを設営するために指定された場所です。

山ではどこにでも自由にテントを張れるわけではありません。

テン場

「テント場」を略した言葉です。

キャンプ指定地

テント泊などが認められている指定場所です。

幕営

テントを張って宿泊することです。

登山ポスト

登山届を提出するために登山口などへ設置されているポストです。

登山届

誰が、いつ、どこへ、どのような予定で登るのかなどを記載して提出するものです。

登山計画書

登山ルート・日程・メンバー・装備などをまとめた計画書です。


安全・遭難に関する登山用語一覧

登山では、言葉の意味を知るだけでなく、その危険性まで理解することが重要です。

滑落

斜面や崖などから滑り落ちることです。

急斜面・岩場・雪面などでは特に注意が必要です。

転倒

歩行中などにバランスを崩して倒れることです。

一般的な登山道でも発生する可能性があります。

落石

斜面や岩場などから石・岩が落下することです。

自分が石を落とした場合には、下にいる登山者へ大きな声で危険を知らせることが重要です。

道迷い

本来進むべき登山道やルートから外れてしまうことです。

分岐や踏み跡の多い場所などでは、こまめな現在位置確認が重要です。

低体温症

身体から熱が奪われ、深部体温が低下する状態です。

寒い冬だけでなく、雨・風・汗冷えなどが重なることで夏山でも起こる可能性があります。

熱中症

高温環境などによって体温調節がうまくできなくなり、体調不良を引き起こす状態です。

夏の低山などでは特に注意が必要です。

高山病

標高の高い場所で酸素が少なくなることなどにより、頭痛・吐き気などの症状が現れる状態です。

脱水

汗などによって体内の水分が不足している状態です。

喉が渇く前からこまめな水分補給を意識しましょう。

遭難

登山中に道迷い・負傷・滑落・悪天候などによって、自力で安全に行動・下山することが困難になる状況です。

救助要請

自力で安全に下山できないなど、救助が必要になった際に警察・消防などへ救助を求めることです。

タイムリミット

「この時間までに山頂へ到着できなければ撤退する」など、行動を続けるか判断するために設定する時間的な限界です。

登頂だけにこだわらず、安全に下山できる時間から逆算することが重要です。


登山者がよく使う言葉・俗称一覧

ここまで紹介した正式な地形・装備用語とは別に、登山者同士の会話や山行記録では独特な言葉も使われます。

下界に戻る

山から下り、街や普段生活している場所へ戻ることを表す言い方です。

「無事に下山して下界に戻ってきた」のように使われます。

ピークを踏む

ピーク・山頂へ到達することです。

複数ピークを歩く縦走などで、

「今日は5つのピークを踏んだ」

といった使い方をします。

山頂を踏む

山頂へ到達することを表す登山者特有の言い回しです。

バテる

疲労によってペースが大きく落ちたり、思うように身体を動かせなくなったりする状態です。

コースタイムを巻く

予定・標準とされている時間より早く進むことを「時間を巻く」「コースタイムを巻く」と表現することがあります。


似ていて間違えやすい登山用語の違い

登山用語には意味がよく似ているものがあります。

初心者が特に迷いやすい言葉を比較してみましょう。

頂上・山頂・ピークの違い

「頂上」と「山頂」は、登山では基本的にほぼ同じ意味で考えて問題ありません。

どちらも山の頂を表します。

一方「ピーク」はもう少し広い意味で使われ、

  • 山そのものの山頂
  • 稜線上の高点
  • 複数ある峰のひとつ

などを指すことがあります。

たとえば、山頂へ向かう途中にいくつか高い地点があれば、

「山頂までに3つピークを越える」

と表現できます。

「山頂=頂上に近いところ」という意味ではないので注意しましょう。

尾根と稜線の違い

尾根は、山の高い部分が谷と谷の間で連続している地形です。

稜線は、その尾根・峰の高い部分を結んだ線をイメージすると分かりやすいでしょう。

実際の登山では厳密に区別せず使われる場合もあります。

コルと鞍部の違い

基本的には同じ地形を指します。

ピークとピークの間にある低くくぼんだ場所が鞍部で、それを「コル」と呼ぶことがあります。

ガレ場とザレ場の違い

どちらも足元が不安定になりやすい場所ですが、石の大きさが大きな違いです。

ガレ場
→比較的大きな石・岩が多い。

ザレ場
→砂・砂利・細かな石が多い。

ガレ場では石が動くことによる転倒・落石、ザレ場では足元が滑ることに注意します。

一般的な登山用語解説でも、このような違いで説明されています。(山と高原地図Web)

ピストンルート・周回ルート・縦走ルートの違い

ピストンルート

登りと下りで基本的に同じ道を使用します。

周回ルート

登りと下りで別の道を使い、最終的にスタート地点付近へ戻ります。

縦走ルート

複数の山・ピークをつないで歩きます。

必ずしもスタート地点へ戻るとは限りません。

初心者なら、まずはルートが分かりやすいピストンから経験を積み、その後周回や縦走へ挑戦する方法もあります。

登山・ハイキング・トレッキングの違い

明確にすべてを線引きできるわけではありませんが、一般的には、

ハイキング
→比較的気軽な自然歩き

トレッキング
→自然の中を長く歩く活動

登山
→山頂などを目指して山へ登る活動

というニュアンスで使われることが多いです。

ただし、実際には重なる部分も多くあります。

標高差と累積標高の違い

標高差は「スタート地点と目的地などの高さの差」です。

累積標高は「実際のルート上で登った高さを合計したもの」です。

たとえば、

登山口500m

ピーク1,200m

900mまで下る

山頂1,500m

というルートなら、登山口と山頂の標高差は1,000mですが、途中で300m下って600m登り返しているため、実際に登る量はもっと大きくなります。

山の体力的なきつさを見る場合は、単純な標高差だけでなく累積標高も確認することが重要です。

ハードシェルとソフトシェルの違い

ハードシェルは雨・雪・風などから身体を守ることを重視したウェアです。

ソフトシェルはストレッチ性・通気性・行動しやすさなどを重視しています。

簡単にまとめると、

ハードシェル=悪天候から守ることを重視

ソフトシェル=動きやすさ・快適性を重視

と考えると初心者には分かりやすいでしょう。


登山用語を五十音順から探す

最後に、この記事で紹介した主な登山用語を五十音順でも確認できるようにまとめます。

あ行

アイゼン
アイスバーン
アウターレイヤー
アプローチ
アーベントロート
岩場
岩稜
入山
エスケープ
エスケープルート

か行

ガス
ガスる
ガレ場
カール
核心部

鎖場
キレット
ギア
急登
クッカー
クライミング
クレバス
ケルン
高山帯
高山病
コースタイム
コル

さ行

ザック
ザレ場
山行
山座同定
山頂
山メシ
主峰
周回ルート
縦走
縦走ルート
縦走路
シュラフ
森林限界
水場
雪渓
雪庇
前衛峰
ソフトシェル
遭難

た行

タイムリミット
直登
低体温症
停滞
デポ
テント泊
テン泊
テント場
テン場
登山口
登山計画書
登山道
登山届
登頂
道標
独立峰
取り付き
トラバース
トレッキング
トレッキングポール(ストック)

な行

難所

は行

ハイキング
ハードシェル
バーナー
バックパック
バテる
バリエーションルート
馬の背
ピーク
ピークハント
ピストンルート
ビバーク
ファストハイク
踏み跡
ブロッケン現象
分岐
ベースレイヤー
ヘッドライト
ヘルメット
ホワイトアウト

ま行

巻く
巻き道
幕営
マット
ミドルレイヤー
モルゲンロート

や行

雪山登山

ら行

ラッセル
雷雲
落石
ルートファインディング
ルンゼ
レイヤリング
レインウェア
レーション

わ行

渡渉


登山用語に関するよくある質問

初心者が最初に覚えておくべき登山用語は?

まずは、

  • コースタイム
  • 標高差
  • 累積標高
  • 稜線
  • ガレ場
  • ザレ場
  • 鎖場
  • トラバース
  • ピストン
  • 周回
  • 縦走
  • 撤退

など、登山計画や安全に関係する言葉を知っておくのがおすすめです。

「山行」はなんと読む?

「さんこう」と読みます。

登山を行うことや、登山の一連の行程を指します。

「今回の山行では○○岳に登った」といった使い方をします。

山頂・頂上・ピークは何が違う?

山頂と頂上は基本的にほぼ同じ意味です。

ピークも山頂を意味しますが、山頂以外の稜線上にある高点などにも使われます。

「コル」と「鞍部」は同じ意味?

基本的には同じ地形を指します。

ピークとピークの間で低くくぼんだ場所が鞍部で、登山では「コル」と呼ばれることがあります。

「ガスる」とはどういう意味?

山が霧や雲などに覆われて視界が悪くなることを、登山者が「ガスる」と表現することがあります。

「山頂に着いた瞬間にガスった」などと使います。

「巻く」とは登山でどういう意味?

ピークや岩場、難所などを直接通らず、迂回することです。

「山頂は踏まずに巻き道を使う」などと表現します。

なお、「時間を巻く」と言った場合は「予定より早く進む」という別の意味になります。

ガレ場とザレ場はどちらが危険?

単純にどちらが危険とは言い切れません。

ガレ場では動く石や落石、ザレ場では砂や小石によるスリップなど、それぞれ異なる危険があります。

傾斜・天候・道の状態によって難易度も大きく変わります。

ピストン・周回・縦走はどれが初心者向け?

一般的には、同じ道を往復するピストンルートが分かりやすい傾向があります。

ただし、ルート形式だけで難易度は決まりません。

距離・累積標高・岩場・鎖場・コースタイムなどを総合的に確認して、自分の体力や経験に合った山を選びましょう。


まとめ|登山用語は実際に山を歩きながら覚えていこう

登山には、山の地形・ルート・装備・天候・安全対策などに関するさまざまな専門用語があります。

最初は「稜線って何?」「コルってどこ?」と思っていても、実際に登山を続けているうちに自然と意味が分かるようになります。

そのため、初心者のうちからすべての用語を暗記する必要はありません。

まずは、

  • 山頂・ピーク
  • 稜線
  • コル
  • 岩稜
  • ガレ場
  • ザレ場
  • トラバース
  • 渡渉
  • ピストンルート
  • 周回ルート
  • 縦走ルート
  • コースタイム
  • 累積標高
  • エスケープルート
  • 撤退

など、登山計画や安全性に関係する用語から覚えていくのがおすすめです。

登山アプリやコース紹介で知らない言葉を見つけたときには、そのままにせず意味を確認してみましょう。

用語が分かるようになると、ほかの登山者の山行記録から読み取れる情報も増え、自分に合ったルートを選びやすくなります。

そして何より、実際の山で、

「これが稜線か」

「ここがコルなんだ」

「この足場がザレ場か」

と実物と結びついた瞬間、一気に覚えやすくなります。

登山用語は知識として暗記するのではなく、山を歩きながら少しずつ身につけていきましょう。

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