夜中の運動会をやめさせたい!猫の夜行性対策まとめ

夜中になると突然「ダダダッ!」と走り回る足音。寝ている最中に始まる猫の大運動会で「起こされるのがつらい」「可愛いけどやめてほしい」と感じる飼い主も多いことでしょう。
実はこれ、猫の“性格の問題”ではなく、本能や生活リズムのズレが原因のことがほとんど。
この記事では、
- 猫が夜中に活発になる理由
- 飼い主ができる具体的な対策
- やってはいけないNG行動
今日から少しずつ、静かで平和な夜を取り戻しましょう。
猫が夜中に運動会を始める理由とは?

猫が夜中に走り回るのは「夜行性だから仕方ない」と思われがちですが、実は生活リズムの影響や本能的な習性が関係しています。
猫は正確には“夜行性”ではなく、「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」といって、朝と夕方の薄暗い時間帯に最も活発になる動物です。
つまり、昼間に寝てばかりいると、夜や早朝に元気が余って活動を始めてしまうのです。
また、「構ってほしい」「退屈」「ストレス」などの心理的要因で夜中にテンションが上がることもあります。
たとえば、日中ひとりでお留守番している猫は、飼い主が帰宅して寝ようとする時間(寝ている時間)に「ようやく一緒に遊べる!」と張り切ってしまうケースも。
これがいわゆる“夜中の運動会”で猫が走り回ってしまう原因です。
つまり、猫の夜間活動は本能と環境のズレが原因。「仕方ない」と諦めず、生活リズムを整えることで改善できます。
夜中の運動会をやめさせる5つの対策

夜中の運動会を止めるには、猫のエネルギーを適切に発散させ、夜を“休む時間”として認識させることが大切です。
昼間や寝る前に遊び足りないと、猫はエネルギーを夜に放出しようとします。また、食事や照明、環境音などもリズム形成に影響します。
① 寝る前にしっかり遊んで発散させる
猫じゃらしやレーザーポインターを使って15〜30分しっかり遊ぶと、満足感と疲労で夜の活動が減ります。
② 食事時間を調整して“満腹で眠る”習慣をつける
夜ごはんを就寝前に設定すると、食後の眠気で静かに眠ってくれることが多いです。
③ 昼間の活動量を増やす
在宅中は軽くじゃらし遊びをしたり、キャットタワーや窓際の刺激で運動機会を増やしましょう。
④ 寝室に入れない・静かな部屋を用意する
思い切って寝室を分けるのも効果的。猫が落ち着ける寝床や毛布を用意してあげると安心します。
⑤ 環境音や知育トイを活用
「退屈」が原因の場合は、タイマー式給餌器や知育おもちゃが夜間のストレス軽減に役立ちます。
猫の夜中の暴走は「遊び・食事・環境」の見直しでかなり改善できます。飼い主の生活リズムに合わせて少しずつ調整していきましょう。
注意!夜中の運動会にやってはいけないNG対応

夜中に暴れる猫を叱ったり閉じ込めたりするのは逆効果です。
猫は「怒られた」というより「構ってもらえた」と認識する傾向があります。結果的に、「夜中に動けば反応してくれる」と学習してしまうことも。
寝ぼけて「静かにして!」と声をかけた瞬間、猫は「反応が返ってきた!」と嬉しくなる……という悪循環が起こります。
無理に止めるよりも、「静かに過ごせる夜の環境」を作ることが最善策です。
夜中の運動会が“病気”のサインかもしれない?
中高齢の猫が急に夜中に騒ぐようになった場合、病気の可能性もあります。
「認知症」などの症状で、落ち着きがなくなる・夜鳴きするケースがあります。
- 以前よりも活動的すぎる
- 食欲が異常に増えた/減った
- 夜中に意味もなく鳴く
こうした場合は、早めに動物病院で相談してみましょう。
単なる「夜中の運動会」と思っていた行動が、体調不良のサインであることもあります。飼い主であるあなたにしかわからないような猫の行動の変化には注意が必要です。
まとめ|猫と飼い主がぐっすり眠れる夜を取り戻そう
猫の夜中の運動会は、本能と生活リズムのズレが原因です。遊び・食事・環境を整えることで、改善できるケースがほとんど。
焦らず、少しずつ「夜は寝る時間」と教えてあげましょう。飼い主の工夫ひとつで、愛猫との夜がもっと穏やかで幸せなものになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。